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マイケル・ステーガー

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領域: 心理学・行動経済学・社会学カテゴリー: 提唱者・組織同義語: Michael F. Steger

要約

「人生の意味尺度(MLQ)」を開発し、人生の意味の「存在」と「探求」という二つの側面を科学的に解明したポジティブ心理学者である。

詳細解説

人物・研究上の位置づけ

マイケル・ステーガーは、人生の意味に関する実証研究で知られるポジティブ心理学者である。抽象的に語られがちだった「生きる意味」を、心理学的に測定し、比較し、幸福やメンタルヘルスとの関係を検討できる領域へ引き上げた人物として重要である。

代表的な理論・功績

ステーガーの代表的な功績は、Meaning in Life Questionnaire(MLQ)である。この尺度は、人生に意味を見出している状態である「意味の存在」と、意味を探し求めている状態である「意味の探求」を区別する。意味がある人は幸福度や心理的安定が高まりやすい一方、意味を探している人は不安定さを伴うこともある。しかし、探求は失敗ではなく、意味形成の過程でもある。

混同しやすい概念との違い

ステーガーの意味研究は、単なる目標設定や成功哲学とは異なる。目標は達成対象だが、意味は経験や行動が自分の人生全体の中でどのような意義を持つかに関わる。また、快楽や満足とも異なり、意味は苦労や犠牲を伴う経験の中にも生じ得る。意味の存在と意味の探求を分ける点が重要である。

科学化幸福論との関連性

本サイトにおける位置づけ

本サイトでは、マイケル・ステーガーを、人生の目的や意味を科学的に扱うための重要人物として位置づけている。目的意識の4タイプ診断において、すでに意味があるのか、それとも探している途中なのかを分ける理論的基盤になる。

幸福論における意味

幸福は、楽しいことが多いだけでは安定しない。自分の経験や努力が何につながっているのか、なぜそれを続けるのかという意味の感覚があると、困難に耐える力が高まり、人生満足度も支えられる。ステーガーの理論は、迷いや探求を単なる未熟さではなく、意味形成のプロセスとして捉える視点を与える。

読み解く際の注意点

人生の意味を探すことは重要だが、常に明確な使命を持たなければならないわけではない。意味の探求が強すぎると、現在の生活を否定し続ける場合もある。逆に、意味の存在が高くても、価値観が硬直すると変化に弱くなる。重要なのは、意味を一度決めて終わりにせず、人生段階に応じて更新することである。


References: Steger, M. F., et al. (2006) "The Meaning in Life Questionnaire: Assessing the presence of and search for meaning in life", Steger, M. F. (2009) "Meaning in life"
この概念を、別の入口から読む

この用語に関係する悩みや生活上の違和感は、「悩みから読む幸福論」でも整理しています。また、周辺概念や関連する専門用語は、用語集全体から探すことができます。

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