要約
自分自身の人生や日々の経験を、どれだけ良いと感じているかという、本人の内面的な心の状態である。
詳細解説
学術的・科学的定義
主観的幸福(Subjective Well-Being, SWB)とは、エド・ディーナーらによって体系化された概念であり、(1)人生満足度(認知的な評価)、(2)ポジティブ感情の頻度、(3)ネガティブ感情の少なさ、の3要素で構成される。外部からの客観的な評価(健康、富など)とは必ずしも一致せず、本人が自身の人生をどう感じ、どう評価しているかという「自己申告」に基づいた幸福度を指す。
重要な構成要素・メカニズム
主観的幸福は、感情的な側面(日々の喜びや悲しみ)と、認知的側面(人生全体の評価)が渾然一体となったものである。個人の価値観、信念、性格特性(遺伝的セットポイント)に強く依存し、外部の劇的な状況変化(客観的幸福)に対しても、快楽順応を経て一定の水準に落ち着く傾向がある。人生の意味や目的、自己受容といった深いレベルでの充足感も、主観的幸福を形作る重要な要素である。
科学化幸福論との関連性
本記事における文脈
幸福の最も基礎的かつ中心的な層として位置づけられ、客観的幸福との「ずれ」を説明するための起点となっている。あらゆる認知や感情が混じり合う交点として解説されている。
幸福への影響と実践的活用法
主観的幸福度を高めるには、感情の起伏をそのまま受け入れるだけでなく、その感情を構成する認知(考え方)に介入することが有効である。具体的には、本サイトが推奨するように、自らの幸福を構成するパーツを分解し、内発的な要因(心の持ち方や価値観)を整える。自分の主観を「動かせない真実」ではなく「調整可能なプロセス」と捉え直すことが、幸福への第一歩となる。
References: Diener, E. (1984) "Subjective well-being"

