要約
喜び、達成感、充実感など、ポジティブな感情や状態を自律的・能動的に追求し獲得することによって得られる幸福である。
詳細解説
学術的・科学的定義
積極的幸福とは、心理学において「アプローチ(接近)」型の動機づけと関連する概念である。主にドーパミン系の神経伝達物質が関与し、目標の達成、新たな挑戦、情熱的な活動、自己成長などを通じてもたらされる。単なる快楽の享受(ヘドニア)だけでなく、困難を乗り越えて自らの卓越性を発揮する「エウダイモニア」的な活動も、この積極的幸福の核心に含まれる。
重要な構成要素・メカニズム
能動的・活動的な姿勢が特徴であり、目標志向的なプロセスを通じて得られる。脳が「前向きな進展」を検知した際に生じる高揚感や生きがいがその中心である。これは自己成長の実感や、社会的な貢献を通じた自己実現と深く結びついており、人生にダイナミズムと意味を与える役割を果たす。本記事では、後述する消極的幸福との「バランス」が重要視されている。
科学化幸福論との関連性
本記事における文脈
幸福の二大性質の一つ(ドーパミン系の幸福)として紹介されている。喜びや生きがいを能動的に創出していくプロセスとして、人生の充実度を高めるための要素として解説されている。
幸福への影響と実践的活用法
積極的幸福を最大化するには、自身の価値観に基づいた主体的な目標(意図的活動)を持つことが不可欠である。実践的には、フロー体験が得られるような没頭できる活動を増やしたり、他者への貢献活動に従事したりすることが有効である。ただし、常に刺激を求める「獲得」の姿勢だけでは疲弊しやすいため、内面的な静寂や安心(消極的幸福)との調和を図ることが、長期的な持続性の鍵となる。
References: Seligman, M. E. P. (2011) "Flourish"

