カテゴリー

UBI/ユニバーサル・ベーシック・インカム

ホーム用語集UBI/ユニバーサル・ベーシック・インカム
領域: 心理学・行動経済学・社会学カテゴリー: 専門用語同義語: 基本所得保障, UBI, UBS

要約

政府がすべての国民に対し、生活に必要な最低限の現金を無条件で定期的に支給する社会保障制度のことである。

詳細解説

学術的・科学的定義

ユニバーサル・ベーシック・インカム(UBI)とは、所得制限や労働の意志の有無を問わず、個人に直接給付を行う制度設計である。ポスト・スカーシティ社会への移行過程において、AIやロボットが生み出した潤沢な富を再分配する主要な手段として検討されている。また、現金給付のUBIに対し、衣食住・医療・教育を現物サービスで提供する「ユニバーサル・ベーシック・サービス(UBS)」の概念も表裏一体として扱われる。

重要な構成要素・メカニズム

核心は「生存不安からの解放」による心理的レバレッジである。脳が生存モード(欠乏状態)から解放されることで、認知リソースが拡大し、創造性や向社会的な活動にエネルギーを割けるようになる。本記事では、AIによる「産みの苦しみ(格差拡大)」のフェーズ2における解決策として位置づけられ、AI課税(ロボット税)などを源泉とした「AI社会を円滑に運営するためのインフラ投資」として認識されるようになると予測されている。

科学化幸福論との関連性

本記事における文脈

脱希少性社会を実現するための「新しい社会契約」として紹介されている。労働と報酬が分離される未来において、経済的格差が幸福度と無相関になるための必須条件として位置づけられている。

幸福への影響と実践活用法

UBIの到来を予見することは、現在の「生存のための労働」を相対化させる。活用法としては、UBIが導入された世界で「自分は何をして生きたいか(生きがい)」を今から自問し、内発的動機に基づくスキルや趣味を育んでおくことである。金銭的報酬のみを目的にした働き方から、自己表現やコミュニティへの貢献へと価値観(M軸)を段階的にシフトさせておくことが、社会システムの大変革をスムーズに乗り越えるための備えとなる。


References: Van Parijs, P., & Vanderborght, Y. (2017) "Basic Income: A Radical Proposal for a Free Society and a Sane Economy", Bregman, R. (2017) "Utopia for Realists"
シェアする