要約
人間理性の全能性と科学の進歩を信じ、歴史や社会を貫く「普遍的な大きな物語」の実現を目指す思想的立場である。
詳細解説
哲学的定義と世界の見方
モダニズム(Modernism)は、理性、自由、民主主義、科学といった普遍的価値が、無知や抑圧から人類を解放し、より良い未来へと導くと考える「進歩の物語」を前提とする。世界を「解明可能で、制御可能な対象」と捉え、合理的で一貫性のある体系を構築しようとする。あらゆる差異を超えて適用される普遍的な正解の存在を信じる、積極的で統合的な世界観である。
代表的な哲学者と視点
啓蒙思想家たちや、歴史が自由の実現に向かって進むとしたヘーゲル、あるいは科学による社会の再編を目指したマルクスなどがこの流れを汲む。ジャン=フランソワ・リオタールは、これを「大きな物語」と呼び、それが個人や社会を束ねる統合力を発揮した時代を「近代(モダン)」と定義した。これは、混乱した現実に対して「一つの正しい答え」や「進むべき明確な方向」を提示しようとする理性の意志である。
科学化幸福論との関連性
本記事における文脈
ポストモダニズムと対置される「世界認識」の最終的な軸である。ユーザーが「進歩」や「普遍的理想」を信じるモダニストか、それらを疑うポストモダニストかを診断する。世界の認識構造における「理性的」領域や、思考の構えと探求スタイルの「秩序・普遍」の到達点を決定する。
幸福への影響と実践的活用法
モダニズム的なOSは、人生に「明確な方向性」と「社会的な使命感」を与え、自己の成長を「進歩」として実感させる。実践的には、人類共通の良き価値(自由や平和など)にコミットし、自らの活動がその一部であると確信することで、個人的な次元を超えた高い次元の幸福感(自己超越的幸福)を得ることが可能となる。
References: Lyotard, J-F. (1979) "The Postmodern Condition: A Report on Knowledge"

