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個人の生き方 幸福度を高める趣味(趣味に費やす時間、積極的趣味・消極的趣味)(重要度★★★:MAX)
本記事では、上記の『個人の生き方 幸福度を高める趣味(趣味に費やす時間、積極的趣味・消極的趣味)』について、学術的な視点から解説を加えます。より踏み込んだ専門的な内容については、記事内のリンクから詳細記事をご覧いただけます。
この記事の要約
【ここを開く】
- 趣味の中でも、自ら能動的に取り組む活動は、自己成長や達成感、フロー体験を通じて人生の満足度を効果的に高めます。
- 受動的な趣味、特にテレビやSNSの過剰利用は、時間の機会費用による罪悪感や生産性の低下から幸福度を損なう可能性があります。
- 生涯を通じて好奇心を持ち、多様な趣味を並行して持つことは、あらゆる年齢層で幸福感と生活満足度を向上させる鍵となります。
問題提起・結論・理由
【ここを開く】
問題提起
私たちは、日々の生活の中で、さまざまな趣味を楽しんでいます。読書、スポーツ、ゲーム、SNSなど、その種類は多岐にわたります。しかし、これらの趣味は、私たちの幸福にどのような影響を与えているのでしょうか?どのような趣味が、私たちをより幸せにしてくれるのでしょうか?
結論
趣味を持つこと、特に能動的な趣味を持つことは幸福度を高めますが、受動的な趣味、特にテレビ視聴やSNSの過剰な利用は、幸福度を低下させる可能性があります。また、好奇心を持ち、多様な趣味を持つことも幸福につながります。
理由
能動的な趣味は、「フロー体験」や「マインドワンダリング」の減少を通じて幸福感をもたらし、自己肯定感や達成感を高めます。一方、受動的な趣味は、時間の使い方によっては罪悪感や孤独感を増幅させ、幸福度を低下させる可能性があります。好奇心は、新たな経験や知識への欲求を刺激し、多様な趣味は、さまざまな欲求を満たし、幸福感を高めます。
科学的根拠も用いて詳しく解説します。
趣味で幸福度をアップする
現代人は一日のうち、決して短くない時間を趣味や娯楽に費やしています。多くの研究が示す通り、趣味を持つことが人生を豊かにすることは間違いありません。しかし、この記事ではさらに一歩踏み込み、「どのような趣味を、どのように楽しむか」が幸福度を大きく左右するという、科学的な事実を探求していきます。
この記事では、趣味が幸福感をもたらす「フロー体験」や「マインドワンダリングの抑制」といったメカニズムを解説し、趣味を「能動的趣味」と「受動的趣味」に分けて、それぞれが私たちの心に与える影響を明らかにします。テレビ鑑賞やSNSがもたらす複雑な影響から、好奇心や多様な趣味を持つことの重要性まで、学術的な知見を基に、あなたの「趣味との付き合い方」を見直すきっかけを提供します。
あなたの貴重な時間を、真の幸福に繋げるためのヒントが、ここにあります。
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能動的趣味が幸福度を高める
趣味と幸福度の関係
趣味の時間は現代人にとって重要です。2021年における日本人の趣味・娯楽に費やす1日あたりの平均時間は、全体で1時間17分となっています。一日で相当の割合を割いていることが分かります。
年齢別に見ると、15~19歳(1時間44分)、20~24歳(1時間48分)、25~29歳(1時間24分)と若年層で多く、年齢が上がるにつれて減少し、60〜64歳(1時間7分)で底をうち、その後は65〜69歳(1時間12分)、70〜74歳(1時間18分)、75歳以上(1時間23分)と年齢とともに再び増加しています。
年代別に趣味にどれくらいの時間を費やすかの研究についてはこちらをクリック
このように多くの時間が趣味に費やされていますが、趣味と幸福度の関連を調査すると、予想どおり趣味を持つ人は持たない人よりも幸福度が高いという安定した結果が出ます。
趣味と幸福度の関連についての学術研究についてはこちらをクリック
その中でも趣味の充実度が幸福に関係するとする学術研究も多数あります。趣味への関与の度合い(余暇の充実度)が、生活満足度と正の関連を持つとされます。自己決定理論に基づき、「自律性」「有能感」「関係性」という欲求を満たすような趣味活動は、幸福感や人生満足度を高める上で効果的であるとされています。確かに、自分が好きな趣味に没頭している時は、積極的に自分の能力のある領域で活き活きと活動しているものです。
また、仮に社会との関係性がないとしても、自然との触れ合い、芸術活動、瞑想などの内省的な趣味は、スピリチュアルな幸福感(人生の意味や目的の感覚、他者とのつながり、超越的な存在とのつながりなど)を高める上で有効ともされています。
趣味の充実度と幸福との関係を調査した学術研究についてはこちらをクリック
趣味と幸福度を高める理由
| メカニズム |
状態の定義 |
幸福度への作用 |
趣味の役割 |
| フロー体験 |
対象への完全な没頭・集中状態 |
時間の忘却、深い充足感、人生満足度の向上 |
目標設定を伴う能動的活動による創出 |
| マインドワンダリング |
「今ここ」に心が無い状態(空想、不安、後悔) |
不安感の増幅、幸福度の低下(不幸せな彷徨) |
能動的趣味により思考の彷徨を抑制する |
趣味が幸福をもたらすことについては、メカニズムとして大きな理由が2つあります。
一つは、趣味はフロー体験をもたらしやすいということです。フローとは、人が何かに没頭し、時間の経過や周囲の環境を忘れてしまうほどの集中状態のことです。様々な研究により、フロー体験を頻繁に経験する人は、そうでない人よりも、人生に対する満足度や幸福度が高いことが示されています。
もう一つは、心ここにあらずの状態(マインドワンダリング)を減らせることです。これはデフォルト・モード・ネットワークとして有名です。仕事、通勤、家事などの活動中は、マインドワンダリングの頻度は50%にもなることが知られています。マインドワンダリングをしている時は幸福度は低くなります。
これは、過去の不快なことや将来の不安なことを考えているからと言われています。今、ここに心がありません。能動的な趣味は、この状態を激減させます。
フロー体験とマインドワンダリングについての学術研究はこちらをクリック
趣味の種類:能動的趣味と受動的趣味
| 分類 |
心理的姿勢 |
具体例 |
幸福度への影響・リスク |
| 能動的趣味 |
自律的・積極的(意志と集中力を要する) |
読書、料理、楽器演奏、スポーツ、創作活動など |
フロー体験を通じた自己成長・達成感の獲得 |
| 受動的趣味 |
受容的・反応的(一時的な快楽への傾倒) |
テレビ視聴、SNS、ネットサーフィンなど |
過剰消費による罪悪感、時間の機会費用の喪失 |
趣味には、能動的趣味と受動的趣味があります。能動的趣味とは、身体を動かすこと、何かを作ること、何かを育てること、何かを学ぶことなどが代表的です。一方、何かを鑑賞する、何かを収集する、旅行などの一時的に楽しむ趣味は受動的趣味に区分されます。
これは、あくまで一般論ですが、能動的趣味としては、料理、旅行、読書、DIY、楽器の演奏、スポーツ、手芸、登山、絵画、ゲームなどがあります。一方、受動的趣味は、YouTubeやテレビ鑑賞、スポーツ観戦、ネットサーフィン、SNSなどがあります。
なお、上記の分類は、必ずしも趣味の種類で分けるのではなく、目標をもって前向きな姿勢で臨めば能動的趣味に区分され、受動的姿勢あるいは一時的なものならば受動的趣味に区分されると考えてください。
読書が能動的で、SNSが受動的と区別したのは、読書には強い意志と集中力が必要だからです。前向きな姿勢がなければ読書はできません。→一方、SNSはただ反応しているだけのこともあります。他にやるべきことがあれば、しなくても良いという性質が強いので、下記の表では受動的趣味に分類しました。
能動的趣味と受動的趣味
能動的趣味が幸福度を高める理由
能動的趣味が、幸福度の向上に寄与するとする学術研究は複数あります。
能動的趣味と受動的趣味についての学術研究についてはこちらをクリック
能動的趣味は、趣味への関与の仕方を変えます。その結果、受動的趣味と比べて、充実度がとても高くなるでしょう。趣味への積極的な関与は、自己肯定感やアイデンティティの確立に寄与し、自己成長、自己表現、達成感、社会的つながり、ストレスからの回復など、様々な経路を通じて、生活の質を高めることができます。
更に、料理のように他人を幸せにできる趣味や、読書のように知識や経験を豊かにしてくれる趣味は、幸福度を高める効果が高いでしょう。また、旅行は「記憶増幅のメカニズム」特に「思い出の美化効果」によって生涯にわたる幸福度をもたらす可能性があります。
記憶増幅のメカニズムの解説はこちらをクリック
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受動的趣味と幸福度の複雑な関係
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