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中核的自己評価

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領域: 心理学・行動経済学・社会学カテゴリー: 理論・概念同義語: CSE, コア・セルフ・エバリュエーション

要約

自分自身と自分の能力に対する根本的、かつ潜在的な評価のことであり、自尊心、自己効力感、統制の所在、神経症傾向の4つの特性を統合した概念である。

詳細解説

学術的・科学的定義

中核的自己評価(CSE)は、ティモシー・ジャッジらによって提唱された。個人のパーソナリティの最深部にある「自分は価値があり、人生をコントロールできる」という確信の強さを表す。高いCSEを持つ人は、逆境をチャンスと捉え、仕事の満足度が高く、燃え尽き症候群になりにくい。

重要な構成要素・メカニズム

核心は「4つの因子の相互作用」にある。1.自尊心(価値の感覚)、2.自己効力感(実行への自信)、3.統制の所在(人生は自分の力で変えられるという信念)、4.情緒安定性(低い神経症傾向)。この4つが重なり合うことで、一過性の感情に左右されない「メンタルのOS」として機能する。高いCSEは、情報の処理(認知バイアス)をポジティブな方向へと自動的に誘導するメカニズムを持つ。

科学化幸福論との関連性

本記事における文脈

本記事では、長期的な成功と幸福を決定づける「パーソナリティの根底」として紹介されている。行動変容において最強の力を持つ「自己効力感」などを包含する、総合的なメンタル資産として扱われる。

幸福への影響と実践的活用法

中核的自己評価を高めることは、幸福のセットポイントを物理的に引き上げることに等しい。活用法は、小さな成功体験(スモールステップ)を積み重ねて「自己効力感」を養い、物事を「自分の選択の結果(内的統制)」と捉える訓練を行うことである。自分のOSが「高CSE」にアップデートされれば、外部のトラブルを「解決可能な課題」として処理できるようになり、持続的なウェルビーイングが定着する。


References: Judge, T. A., et al. (1997) "The onto-logical conceptualization of core self-evaluations"
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