要約
報酬や賞罰といった外部からの刺激ではなく、自らの内なる興味や価値観、信念に基づいて行動が喚起される状態である。
詳細解説
学術打・科学的定義
エドワード・デシらによる自己決定理論の中心概念。行動そのものが目的であり、自分の人生を自分で決めたいという「自由(自己決定)の欲求」と深く結びついている。外部報酬に依存しないため、持続的な創造性と高い幸福感をもたらす。
重要な構成要素・メカニズム
本記事においては、考える力や信念に基づく「理性的欲求」の源泉として位置づけられる。即時的な満足を求める「本能的欲求(原始的な脳)」に対し、前頭前野が司る長期的な目標や価値観、自己実現へと向かうエネルギーを供給する。
科学化幸福論との関連性
本記事における文脈
欲求の迷宮を抜け出すための「主体性の確立」に不可欠な要素として登場する。外部からの承認(権力・他者承認)に依存せず、自分にとって本当に大切な「価値観」を明確にすることが、本能の操り人形から脱する鍵であると説く。
幸福への影響と実践的活用法
価値観に基づいた目標を設定することで理性的欲求を強化し、誘惑や怠惰といった本能的欲求に打ち勝ちやすくする。自分の内側にある「障害除去の基準」をはっきりさせ、他者の期待ではなく自分の信念に基づいて「障害」を排除していくことで、自律的な幸福が得られる。
References: Deci, E. L., & Ryan, R. M. (1985) "Intrinsic Motivation and Self-Determination in Human Behavior"

