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マシュー・キリングスワース & ダニエル・ギルバート

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領域: 心理学・行動経済学・社会学カテゴリー: 提唱者・組織同義語: Matthew Killingsworth & Daniel Gilbert, 彷徨う心の研究者

要約

「今ここ」に集中していない状態(マインドワンダリング)が、たとえ楽しい空想であっても幸福度を著しく低下させることをスマホアプリを用いた大規模調査で証明した心理学者たちである。

詳細解説

人物・組織の概要と経歴

マシュー・キリングスワースとダニエル・ギルバート(ハーバード大学教授、『幸せはいつもちょっと先にある』著者)は、人間の意識の所在と幸福感の関係をリアルタイムで追跡する先駆的な研究を行った。

代表的な主著・研究と功績

代表的な功績は、2010年の論文「彷徨う心は不幸な心である(A Wandering Mind Is an Unhappy Mind)」である。iPhoneアプリ「Track Your Happiness」を使い、世界中の人々に「今何をしているか」「何を考えているか」「幸せか」を不定期に質問。結果、人は起きている時間の46.9%をマインドワンダリングに費やしており、その際の幸福度は「今何をしていても(たとえ嫌な掃除をしていても)」、目の前のことに集中している時より低いことを突き止めた。

科学化幸福論との関連性

本記事における文脈

本記事では、幸福度を損なう「脳の自動運転DMNの暴走)」の弊害を示す、最も衝撃的な科学的結論として紹介されている。マインドフルネスの重要性を裏付ける役割を担う。

幸福への影響と実践的活用法

彼らの知見を知ることは、「ぼんやりした思考」がいかに脳を疲れさせ、不幸を招くかを再認識させる。活用法は、日常のあらゆる活動を「今ここへの集中トレーニング(シングルタスク)」と捉えることである。歩く時は歩く感覚に、食べる時は味に意識を向けることで、マインドワンダリングを強制停止させる。脳を「現在」に繋ぎ止める技術こそが、高価な趣味や贅沢以上に、日々の満足度を確実に底上げする手法となる。


References: Killingsworth, M. A., & Gilbert, D. T. (2010) "A wandering mind is an unhappy mind"
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