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ナラティブ/物語

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領域: 心理学・行動経済学・社会学カテゴリー: 理論・概念同義語: Narrative, 物語論, ナラティブ・アプローチ

要約

バラバラな出来事や経験を、一貫性のある物語として繋ぎ合わせることで、人生に意味や目的を見出す心の働きのことである。

詳細解説

学術的・科学的定義

ナラティブとは、単なる事実の羅列ではなく、語り手によって構築された「意味としての物語」を指す。心理学においては、人間は自分の人生を物語として理解する物語的自己を持つとされる。ナラティブ・セラピーでは、本人が囚われている支配的な物語を解体し、自分にとってより健康的で希望のある代替的な物語を共創することを目指す。

重要な構成要素・メカニズム

物語を構成する要素は、出来事の選択、時間的順序、およびそれらに与えられる解釈である。同じ失敗体験であっても、それを破滅の予兆と捉えるか、成長のための伏線と捉えるかによって、その後の心理状態は劇的に変化する。人間は物語を通じて過去を整理し、未来への行動を動機づける。この意味付与のプロセスこそが、主観的現実を規定する。

科学化幸福論との関連性

本記事における文脈

喪失の悲しみを乗り越えるのではなく統合するための具体的な技法として登場する。映画や小説などの他者の物語を鏡にすることで、自分の辛い経験を客観視し、再生への新しいナラティブを紡ぎ出すプロセスの重要性が語られている。

幸福への影響と実践的活用法

自分の人生を被害者の物語から回復と成長の物語へと書き換える能力は幸福度に直結する。実践的には、ジャーナリングを通じて自分の経験を言語化し、第三者の視点で読み直すことが推奨される。辛い過去を消し去ることはできなくても、その出来事が現在の自分にとってどのような意味を持つかという文脈を主動的に変えることで、幸福な自己肯定感を再建できる。


References: White, M., & Epston, D. (1990) "Narrative Means to Therapeutic Ends"
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