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アロイス・シュトゥッツァー & ブルーノ・フライ

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領域: 心理学・行動経済学・社会学カテゴリー: 提唱者・組織同義語: Alois Stutzer & Bruno Frey, 結婚と幸福の経済学者

要約

結婚が幸福度を上げるのか、それとも幸福な人が結婚しやすいのかという因果関係を、長期的な縦断研究データを用いて解明した経済学者たちである。

詳細解説

人物・組織の概要と経歴

アロイス・シュトゥッツァー(バーゼル大学教授)とブルーノ・フライ(チューリッヒ大学名誉教授)は、経済学に心理学的視点を導入した「幸福の経済学」の先駆者である。彼らはドイツの家計パネル調査などの大規模データを用い、個人のライフイベントと満足度の推移を数学的に分析した。

代表的な主著・研究と功績

代表的な功績は、結婚における「自己選択バイアス(幸福な人ほど結婚し、その関係を維持しやすい)」と「ハネムーン効果」の両面を明らかにしたことである。彼らの研究により、結婚による幸福度の純増分は従来考えられていたほど大きくなく、むしろ個人のもともとの幸福度特性(セットポイント)が将来の結婚満足度を強く予測することが示された。

科学化幸福論との関連性

本記事における文脈

本記事では、幸福度調査における「因果関係と相関関係」の混同を指摘するための代表的な研究として紹介されている。結婚を幸福の解決策とする安易な考えに科学的な楔(くさび)を打ち込む。

幸福への影響と実践的活用法

彼らの知見は、読者に「まず自分自身を幸福に保つ(セットポイントの管理)」ことの重要性を気づかせる。活用法は、パートナーを探す努力以上に、自分自身のレジリエンス自律性を高めるトレーニングを行うことである。自分が幸福な個体として自立していることが、結果として良質なパートナーを引き寄せ、ハネムーン効果が切れた後も高い満足度を維持する最善の戦略であることを彼らのデータは示している。


References: Stutzer, A., & Frey, B. S. (2006) "Does marriage make people happy, or do happy people get married?"
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