要約
ポジティブ感情を通じて一時的に拡張された思考・行動の結果として、蓄積・形成される長期的な身体的、知的、社会的、心理的な力の総称である。
詳細解説
学術的・科学的定義
バーバラ・フレドリクソンの「拡張ー形成理論」に基づく概念。例えば、遊び(喜び)を通じて得た身体能力、好奇心から得た知識、親切(愛)から得た社会的人脈などを指す。一時的な「快(ステート)」が、永続的な「力(トレイト)」に変換されたものである。
重要な構成要素・メカニズム
感情が思考を広げる(拡張)ことで、通常時では得られない情報や繋がりを獲得し、それが個人の内部にリソースとして定着(形成)する。これにより、将来の脅威に直面した際、資産が豊富な個体はそうでない個体よりも生存・適応する確率が劇的に高まる。
科学化幸福論との関連性
本記事における文脈
「幸福な人はなぜ強いのか」という問いに対し、それは彼らがポジティブ感情を通じて目に見えない「生存資産」を常に積み立てているからであるという解を与えている。
幸福への影響と実践的活用法
幸福度を高めることは、将来の自分への「預金」である。読者は、日々の喜びを単なる消費として終わらせず、それがどのような人脈や知識(資産)に繋がるかを意識すべきである。この資産の積み上げが、遺伝や運に左右されない、後天的な「最強の幸福回路」を物理的に支える支柱となる。
References: Fredrickson, B. L. (2004) "The broaden-and-build theory of positive emotions as a curative for negative emotions"

