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終局的価値/ロキーチ

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領域: 心理学・行動経済学・社会学カテゴリー: 理論・概念同義語: Terminal Values, 究極的価値, 目的価値

要約

人生の最後において達成したいと願う、望ましい「存在状態」や「究極の目標」のことである。

詳細解説

学術的・科学的定義

ミルトン・ロキーチが定義した価値概念の一つである。これは「平和な世界」「自由」「幸福」「知恵」「自己尊重」など、それ自体が目的となる価値を指す。ロキーチによれば、人間は通常18項目程度の限られた終局的価値を持っており、その優先順位の違いが、個人の性格やライフスタイルの違いを決定づける。

重要な構成要素・メカニズム

終局的価値は、行動の「行き先」を規定する。これらは文化的・社会的な影響を受けつつも、個人の信念体系の最深部に位置し、長期的な人生満足度の源泉となる。手段的価値(行動の仕方)との整合性が取れているとき、個人は内面的な平和と高い心理的ウェルビーイングを実感する。逆に、終局的価値に反する行動を強いられると、深刻な心理的葛藤が生じる。

科学化幸福論との関連性

本記事における文脈

「30の対立軸」のうち、人生の目的を問うカテゴリーⅣの基盤として採用されている。表層的なスキルの習得ではなく、最終的にどのような人生の状態を望んでいるかを明確にするための、判断のゴール地点として扱われている。

幸福への影響と実践的活用法

終局的価値の明確化は、エウダイモニア(意味による幸福)の確立に不可欠である。実践としては、提示された価値リストから自分が最も大切にする上位3つを選び、日々の活動がその「究極の目的」に寄与しているかを問い直すことである。目的が定まることで、一時的な感情や周囲の流行に惑わされず、持続的な幸福感を維持することが可能になる。


References: Rokeach, M. (1973) "The Nature of Human Values"
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