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Authentic Happiness Model

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領域: 心理学・行動経済学・社会学カテゴリー: 理論・概念同義語: 本物の幸福モデル, 三つの幸福な人生

要約

マーティン・セリグマンが初期に提唱した、幸福を「快楽」「没頭」「意味」の3つの経路から構成されるとしたモデルである。

詳細解説

学術的・科学的定義

Authentic Happiness Model(本物の幸福モデル)とは、ポジティブ心理学の黎明期において、幸福を多層的に定義しようとした枠組みである。構成要素は、(1)Pleasant Life(楽しい人生:快楽やポジティブ感情の享受)、(2)Good Life(良い人生:強みを発揮し活動に没頭するエンゲージメント)、(3)Meaningful Life(意味のある人生:自分より大きな目的への貢献)の3つである。後にセリグマン自身によってPERMAモデルへと発展・解消された。

重要な構成要素・メカニズム

このモデルの核心は、幸福が単なる「気分の良さ(快楽)」だけでは不十分であることを示した点にある。特に「没頭(フロー)」と「意味」の重要性を説き、これら3つの経路をバランスよく満たすことが「本物の幸福(ウェルビーイング)」に至る道であるとした。実証実験では、快楽の追求よりも、意味の追求や強みの活用(没頭)の方が、人生満足度の長期的な向上に強く寄与することが確認されている。

科学化幸福論との関連性

本記事における文脈

セリグマンの思想の変遷を説明する前身モデルとして紹介されている。「本物の幸福」という言葉が主観的であるとの批判に触れつつ、後のPERMAモデルへと繋がる重要な橋渡し役として位置づけられている。

幸福への影響と実践的活用法

読者は自身の生活が「快楽のみ(空虚な人生)」に偏っていないか、あるいは「意味のみ(苦行のような人生)」になっていないかを診断できる。活用法としては、3つの人生(楽しい、良い、意味ある)の要素をバランスよく日々のスケジュールに組み込むことである。特に、自身の強みを用いて何かに没頭する時間を意識的に作ることで、一時的な快楽順応に左右されない強固な充足感を手にすることができる。


References: Seligman, M. E. P. (2002) "Authentic Happiness"
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